▼ハミゴ


「臭いものに蓋、実に合理的だ。そして俺は蓋に脳天を殴られた汚物ってわけ」

<有様>
 公衆便所。サンドバッグ。これまでの人生を表すならその言葉がふさわしい。
 生きていることを罪悪とされた。存在自体が悪だった。存在してはならなかった。
 誰からも憎まれ、誰からも嫌われた。周囲から徹底的に迫害された。
 理由は知らない。だがそれは現実だった。居場所がないことと孤独が友人だった。
 そしてゴミはゴミらしく、廃棄される。ゴミにふさわしい場所へと。

<解説>
 表の世界から、裏の世界へと追放・廃棄・迫害された弾かれ者。
 どうしようもない迫害やいじめや差別を恒常的に受けてきたことから、心の奥底に復讐めいた暴力性を備えている。
 神様なんかいない、助けてくれない、そんな考えから極めてリアリストである傾向もあるようだ。

<能力値補正>
・クレイジー :0
・バイオレンス:1
・パラノーマル:-1

▽スキル

★ポジティブスキル
【八つ当たり物理】
 バイオレンス判定で対象のヤルキを1でも減少させた場合、あるいは自分が所持しているアイテムの破壊を宣言し行った場合、自分のヤルキが1回復する。アイテムを破壊する行為は、戦闘においては手番を消費する。
『復讐は何も生まないなんて、幸せしか感じずに生きてきたクソ共の戯言だ』

【力こそ正義】
 仲間が目標値を上回るバイオレンス判定で失敗した場合、または、バイオレンスを用いた戦闘の判定で『相手の出目を上回れば勝利』という状況で仲間が相手の出目を上回れなかった場合、使用できる。
 その判定値に、自分のバイオレンスを加算する。(つまり使用者のバイオレンスがプラスの場合、その判定値を上げることができる)
『パワーオブ暴力』

【伽藍の心】
 1シナリオに二回まで、判定失敗によるペナルティ効果を無視してよい。
『何も感じない。この程度、昔味わったことに比べたら』

【無茶苦茶無茶】
 発動から3シーンの間、戦闘では発動から3ターンの間、ヤルキが0以下になっても行動不能にならずに行動可能。効果終了と同時にヤルキとキアイが0になる。戦闘では宣言に手番を消費しない。1シナリオ1回のみ。
『無茶をしよう。無茶をしてようやく人並みなのだから。役に立とう。それしかできないのだから』


☆ネガティブスキル
【過剰自罰意識】
 戦闘以外の判定で失敗した場合、ヤルキが-1される。この減少は他のペナルティと重複する。
『やっぱり自分はダメな奴だ、生きる価値もないゴミだ……鬱だ死のう……』

【トラウマメモリー】
 表の世界にいる間は毎シーン、目標値3を上回るクレイジー判定を行わなければならない。失敗した場合、キアイが0になる。
『ウオワアアアーーーッ!!! 狂ってないとやってらんねえ!!』

【極限絶望】
 ヤルキが半分以下になっている間は、判定にキアイが使えない。
『もうだめだぁ……おしまいだぁ……』

【恐怖性パニック】
 戦闘の自分の手番において、攻撃以外の行動ができない。
『はやくはやkはやくはhhhやくあれをどうにかしないと、あれが自分をいじめるまえに』