●キャラクターの能力値


 PCには以下の能力値が存在する。
「クレイジー」「バイオレンス」「パラノーマル」はイキザマによって数値が決定される。
 ヤルキは初期作成時では10、キアイは初期作成時では2。

クレイジー
「たかし君は1個70円のりんごと1個30円のみかんを握り潰して言いました。『次はお前がこうなる番だ』」
(70円のりんごと30円のみかんか……安いな……)
 常識的か、狂っているかどうかを示す能力値。
 常識外れなことをビビらずにできるかどうか。
 高いほど常識外れ、正気でない、クレイジー。
 健康のためなら喜んで首を吊って死ねるタイプ。
 非常識なことでも平然とやれる。空気は吸うもの。
 低いほど常識的、正気である、マトモ。
『健康の為に死ぬ』というのは常識的に考えて矛盾していると気付けるタイプ。
 悪目立ちは駄目なことだと知っている。空気は読むもの。

バイオレンス
「オデ オマエ ナグル」
「待て、話せば分かる。……かかったなアホが! こんな事もあろうかとプランBを用意していたのだ!」
 口より先に手が出るか、手より先に口が出るか。
 高いほど脳筋。
 知恵の輪は引きちぎってクリアするタイプ。
 脱出ゲームでは壁をぶち破って脱出する。
 低いほど理知的。
 知恵の輪は引き千切るよりニッパーで切断した方が楽だなと思いつくタイプ。
 脱出ゲームでは壁をぶち破る装置を作り上げて脱出する。

※「バイオレンスが低い=脳筋ではない」ことと、「クレイジーが低い=常識的である」はイコールではない。
 バイオレンスが低いということは、マッドサイエンティストとか、物理じゃなくて社会的に憎いやつを殺すとか、そういうやつだ。クレイジーが低いとそもそもマッドサイエンティストにはならないし、嫌なやつがいれば常識の範囲内で我慢する。

パラノーマル
「スプーンが曲がってカレーが食べられないわ」
「カレーうまい。呪われたスパイス入ってるらしいけど普通にイケる」
 魔法。エスパー。超能力。霊力。などなど、そういった非現実的素質の有無。
 高いほどそういった超常的な要素を持っている。
 魔法が使える、エスパーが使える、シックスセンスが凄い。
 一方で超常現象の影響を受けやすい、呪われやすい。悪霊に遭遇したら憑依されちゃうタイプ。
 低いほど超常的な要素がない。霊感がない、などとも言う。
 悪霊に遭遇したら無視されるタイプ。そもそも遭遇すらしない。魔的要素が無さ過ぎて魔法が効かないということも。



▼ヤルキ
 やる気。心のHP。
 判定に失敗する、テンションが下がる出来事に遭遇する、萎える、げんなりする、など嫌なことがあると減る。
 テンションが上がる出来事に遭遇する、楽しい気分になるなどいいことがあると回復する。キアイを使っても回復できる。
 ゼロになると心の気力がゼロになり、何もできなくなってしまう。ヤルキが1以上になるまで行動不能。
 初期作成状態のPCのヤルキの基本値は10。

▽ヤルキが0になると……
 死亡や精神崩壊はしない。NPC化やキャラロストは発生しない。
 ヤルキが0の状態とは、文字通り「やる気が全くない、何もする気にならない、完全な無気力」という状態である。
 ヤルキが0の間の『行動不能』とは、以下の状態である。
・ポジティブスキル、ネガティブスキルが発動せず、使用も出来ない。
・あらゆるアイテムを使用できず、効果も発揮されない。
・判定に参加できない。
・戦闘においては、あらゆる行動ができない。攻撃対象にもならない。
 ヤルキ0状態は以下の状況で回復する。
・キアイが1以上あれば、それを消費してヤルキを1以上回復する。
→新しいシーンに入ればキアイが自動的に1回復するため、ヤルキが0になっても次のシーンで復活することが可能である。
・仲間からヤルキが回復するアイテムを使用してもらう。


▼キアイ
 気合い。精神的ブースト。
 そのシーン内の自身の判定において、キアイを1消費するごとに、算出された出目にプラスかマイナスの補正を1ずつかけることができる。
 また、キアイを1消費するごとにヤルキを1ずつ回復することが出来る。これはヤルキゼロのときでも使用することができる。
 新しいシーンに入るとキアイは1回復する。ヤルキゼロによる行動不能状態でも、このキアイの自動回復は行われる。キアイは上限値以上回復しない。
 初期作成状態のPCのキアイは2。また、2が上限値。