どどんとふ:全チャットログ削除が正常に終了しました。
どどんとふ:「GM」がログアウトしました。
どどんとふ:このサーバでは24.0時間以上ログインすると接続が切断されます。
どどんとふ:「GM」がログインしました。
GM:<ハンドアウト>
 PCのイキザマはハミゴである。
 月葬刑――月への流刑を言い渡された地球の存在だ。つまりは重罪人なのだが、あらぬ罪で月葬刑となった「きらわれもの」である。
 初期所有アイテムなし、クレジットなし。(罪人だから没収されている)

どどんとふ:「」がログインしました。
GM
GM
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM: 
GM:月葬刑。
GM: 
GM:それは重罪人を月へ流刑する処刑方法である。
GM: 
GM:罪人は何もない月を彷徨い、
GM:じわじわと生命維持装置が制限され――苦痛の中で死に至る。
GM: 
GM:そしてまた一人、月に罪人(きらわれもの)が送られた。
GM: 
GM:不可避の死。
GM:摩滅していく正気。
GM:水を湛えた青い星(かえれないばしょ)が嘲笑う。
GM: 
GM:死神の顔面には笑顔が張り付いていた。
GM: 
GM: 
GM:アングラ日常TRPGロジウラフォークロア
GM:『月葬刑』
GM: 
GM: 
GM:開幕。
GM
GM
GM: 
GM:<オープニング>
GM:月面で君は目を覚ます。
GM:宇宙服越しに見えるのは青い青い――地球だ。
GM:君は自分が月葬刑に処されたことを知っている。
GM:周囲には誰もおらず、何も聞こえず、灰色の地面が広がるばかり。
GM:とゆわけで月面到着したよ!RPどうぞ!なんもないけどね!
ディーエー:「……ぅ、…」 目を開ける。そうだ、自分は…と思い出す前に、目の前の地球に目を奪われて。
ディーエー:そうして全てを思い出す。本当に、自分は
ディーエー:「月、に………   クソッ…!!」 かつて親友だと思っていた男に騙されてこんな所に送られるなんて。
ディーエー:なんて間抜けなんだろう。自分への行き場のない怒りのままに拳を振り上げようとしたけど、地球と重力が違うからか、体が思うように動かせない。
ディーエー:「…お前を信じた俺が悪かったのか?なぁ…」 周囲を見渡す。何もない、誰もいない。…
GM:さてどうするか、だね。テキトーに歩き出してもいいし、ずっとじっとしていてもいいし。
ディーエー:「なぁ…応えてくれよ、…誰か…教えてくれ…ッ!! 畜生…ッ!!!」 
ディーエー:「クソッ……なんでだよ…何で俺が……」 とぶつぶつ言いながら宛てもないけど歩き出すよ。
GM:では、君は何も無い月面――地球から見ればあんなにも綺麗だった場所――を、当て所なく歩き始めた。重力が地球よりも無いので足取りだけは物理的な意味で軽やかに。
GM:というわけで、ミドルシーンへと進んで行こう。
GM
GM
GM:<ミドルシーン>
GM:▼シーン1
GM:そうして当て所なく歩いていると。……ふと、近くの地面に何かを見つけた。
GM:それは朽ち果てた死体――自分と同じ宇宙服を着ている死体だ。
GM:ヘルメットの部分から見えたその姿は、既に……。
GM:……君もいつかこうなるのだろう。それは心を抉るような光景だ。
GM:というわけで、吐き気を催すような光景に対して精神防衛できるか。
GM:目標:クレイジー判定で4以上。
ディーエー:1d6-1>=4
DiceBot : (1D6-1>=4) → 1[1]-1 → 0 → 失敗

GM:ワオ…… キアイ使っても無理オブ無理だね
ディーエー:ポジティブスキルでもどうしようもないな
GM:【全力全開】があっても無理だね
GM:失敗:死、死、死!!! 自分の避けられない運命を突きつけられ、脳味噌から血の気が引いていく。立っていられない。ヤルキ-2。
GM:RPどうぞ
ディーエー:「これ は………」 これが自分の避けようのない運命。気が遠く…なれればよかったのに。そのまま気絶でもして逃避出来たなら、よかったのに。
ディーエー:膝をつく。蹲る。こんな風に、 「し…にたくない…、 死にたくない。死にたくない、死にたくない、死にたくない……!!」
GM:この骸が処刑されて然るべきな大量殺人者なのか、君と同じなのかは、誰も知らない。野晒しの死体から得られる情報は、「お前もいつかこうなるんだ」という死の宣告だけである。
ディーエー:どれだけ足掻いても、泣いても、叫んでも、無駄だと心のどこかでは解っているのに、懇願するようにそう繰り返す。
GM:死人に口無し。彼だか彼女だか分からない崩れた肉を内包した宇宙服のヘルメットが、君への返事の代わりにただ地球を映している。
ディーエー:「どうして俺がこんな目に合わなくちゃいけないんだよぉッ…!! なぁ…俺が醜いからか?俺が、俺が…何をしたって言うんだ…!!!」
ディーエー:「路地裏の隅で泥水啜りながら、お前らの目につかないとこで、ひっそりと生きて行く事すら許されないって言うのか? 畜生…何で…何で…!!」
ディーエー:「俺は……他には何もいらないから、ただ 生きていたかっただけなのに……」
GM:慰めてくれる存在などいない。君は立つことすらもできず、独りきりで慟哭し続けたことだろう……。一度ここでシーンエンドだ。
GM
GM
GM:▼シーン2
GM:月での暮らしが漫然と続く。時計もなく、日没の時間も異なる月で、どれほどの時間がたったのかは分からない。
GM:(ちなみに月の昼と夜は、地球時間でそれぞれ約15日だそうです)
GM:相変わらず空には青い地球が水を湛えている。
GM:一方で君の生命維持装置から補給される水分や栄養も最低限で、死なない程度の空腹と渇きが常に付きまとっている。
GM:冷たい水も、味のある美味しい食事も、もう二度と君は口にすることは出来ない。そう思い知らされる。
GM:意識が、精神が、少しずつ削り取られていく。
GM:こんな生き殺しの日があとどれぐらい続くのだろう?
GM:RPどうぞ
ディーエー:「………」 月面の何にもないとこで座りながら、ぼーっと地球を眺めている。
GM:ごわごわした宇宙服じゃ横になりづらいし寝にくそうだし、そもそも寝やすい場所も無いだろうし、慢性的な睡眠不足になってるかもね。睡眠の質が悪すぎるってやつだ。
GM:しかし、君の体内に直接、そして強制的に流し込まれる水と栄養が、君が死ぬのをまだ許してはくれない。
ディーエー:月から見るとこんなに美しい星なのに、住まう人間はどいつもこいつも。
ディーエー:誰かを信じた自分が悪かったのだろうか。迫害されても尚、他人に夢を抱いた自分が愚かだったのだろうか。
GM:喉の渇き、空腹、質の悪い浅い眠りの日々、疲労、無音……今、君にあるのはそれだけだ。
ディーエー:どうして、なんで。そんな事を考えても埒が明かないのは解っているけども。
GM:と、そんな思考に沈んでいると。
GM:遠くに何かが見える。
GM:それは人の形をしていた。人間……? だが……宇宙服を身に着けていない。この、月の上で。
GM:どうする?
ディーエー:醜く生まれて、ずっと疎まれて生きてきて、最後にはこれか。俺は何のために産まれたんだろう。 「……?」
ディーエー:目を凝らして見てみる。何だろう。遂に幻覚まで見え始めたのだろうか。
GM:じゃあ、君がソレに目を凝らしていると……
--:「よう」
GM:ぽんぽん。
GM:急に後ろから肩を叩かれた。
--:さっきまで前のほうにいたあの人の形がいつのまにかいない。
ディーエー:「ッうわぁあアァ゛ッ!?」 ぎょっとする
--:「ははは。そんなにビックリしなくったっていいだろ」 声の主は笑っている。その声は不思議と鮮明に聞こえる。
--:こっちを見るか?
ディーエー:びっくりしてみちゃうね
--:「とって喰いやしないさ」 へらへら笑うそれは、宇宙服も着ていない、荒唐無稽な『人間』だった。
--:最大限に荒唐無稽をあげるとすれば、それが大きな鎌を持っているということ。
--:んっ 立ち絵がでねーな
--:ぽん
ディーエー:「な なんだお前…!! 幻覚…?のくせに俺に触った…ッ!?」 怖いので距離を取ろうとする のろのろ
--:「幻覚? そうかもしらんね。イマジナリーフレンドだと思いたいならそう思ってくれちゃっても構わないぜ。よろしくな『マイフレンド』」 口ぶり軽い軽~い
--:どこか茶化すような言葉を吐きやがるが、敵意などはなさそうである。
ディーエー:「——— 俺に『友達』はいらない…!!!」 フレンドと言う言葉に過剰に反応するね
--:「冷たいこと言うねぇ。ま、名前もまだお互い知らないしな! まずは自己紹介でもしようかい。お前の名前はなんだ?」
ディーエー:友達、親友、大事な人、どれも今は吐き気を催す言葉ばかりだ。
ディーエー:「…普通は自分から名乗るだろ。 まぁいい… …。 …D、A…ディーエー。」 ちょっと考えてから、『名前』を口にする。
--:「DAちゃんか、いい名前じゃないの。俺は死神だ、よろしくな」 握手しようぜ 馴れ馴れしいほどにへらへらしつつ手を差し出す
ディーエー:フレンドなんて言葉口にするなんて、自分の幻覚にしては…。それとも心の底ではまだそんなものを望んでいるのだろうか。…いや、それは絶対に認めない。
ディーエー:「は。 死神?」 手は出さない。
死神:「宇宙にだって死神はいるさ、死人が出るんだから」 
死神:握手されなかった手は中空でヒラヒラ~。
ディーエー:「……あ、そう。 はぁ……」 考えるのが疲れてきた。
死神:「ああ そうそう、死神だけど、今すぐお前の命を貰う……とかじゃないからそこんとこは安心してくれよな。ま、仲良くしようや」
ディーエー:また座り込む。死にたくないと思っているのに、わざわざ『死神』なんてヤツが目の前に出てくるなんて最低の気分だ。
死神:じゃあ隣に座っちゃお
ディーエー:「仲良くなんてするか。お前が何であろうと、俺はもう…そんな事しない。誰も信じない」
死神:「おセンチだねえ。笑おうぜ。きっといいことあるさ」 馴れ馴れしく片腕で肩を抱いてくる
ディーエー:もう少し早く気付いていればこんな所で死ななくて済んだのに。また自分への苛立ちが募る。
ディーエー:「——触るなッ!!」 突き飛ばそうとするも疲労と宇宙服で動きがまごついている。威勢がいいのは口調だけ。
死神:じゃあぽふっとだけされた感じかなー。まぁいいや。フレンドライクに肩を抱いておいてやろう。ワハハ。
ディーエー:「笑えるか…! こんな状況でッ…!!」 もぞもぞ
死神:「まぁまぁ、そう言うなって。……そうだ、お前『アレ』はやったのか?」
ディーエー:「今頃地球では俺をここに送った奴らが、一家団欒で美味いモンでも食べて笑い合ってるんだろうよ!! ああ、そう思うだけでイライラしてきた… あ?」
死神:「わお、すっげー殺意。……その感じだとまだっぽいな? じゃあそろそろじゃないかな」
GM:と、ソイツが言った直後だ。
GM:君のヘルメットにモニターが展開する。無機質なメッセージが流れる。曰く……
GM:被害者に謝罪の言葉を述べよ、という内容だ。
ディーエー:「『アレ』って…なんだ、——!?」 
GM:誠心誠意の反省を見せなさい、と機械音声が命令している。
ディーエー:「…は、……」 言葉を失う。一瞬頭が真っ白になる。
GM:機械音声は徐々に大きくなる。君を急かすように。
GM:拷問のように同じ言葉が繰り返され続ける。
ディーエー:謝罪?被害者に?俺が?何もしていないのに?それで?つまる所—— こんな所に送っても尚、奴らはまだ俺を貶めるつもりなのか?
死神:腹を抱えてクククククと笑いを堪えている。肩が戦慄いている。
ディーエー:それとも—— 謝罪でもしたら 少しでもこの状況の何かが改善されるのか?
GM:機械の音声はどんどん大きくなる。君が耐え切れないほどに。
ディーエー:「——————ぇ、れ」
ディーエー:「ふッ ざけんじゃねえ!!!てめぇら全員くたばっちまえッ!!!!! 俺はなんにもしてねぇだろうがよォ!!! 何が謝罪だ、この、クソ、」
GM:では、音声がピタリと止んだ。
GM:直後である。
GM:ばつん、と嫌な感触と言うか、音の感じと言うか――
GM:choice[親指,人差し指,中指,薬指,小指]
DiceBot : (CHOICE[親指,人差し指,中指,薬指,小指]) → 薬指

GM:choice[右手,左手,両手]
DiceBot : (CHOICE[右手,左手,両手]) → 左手

GM:左手薬指に、激痛が走った。
GM:指が切断された、……のだろう。『ペナルティ』だ。
ディーエー:「くたばれクズ共、——あ゛ …ッ?」
ディーエー:「———がッああああぁ゛アァ゛ッ!!!!」 耐えがたい痛み。
死神:「おおよしよし。痛いよな、痛いよな。しんどいよな」 背中ぽんぽん
ディーエー:左手を抑えて、ひゅうひゅうと息を洩らす。 「ぐッ…ひ、ぎ…ッ!!」
死神:「指チョンパーだな、宇宙服にそういう仕掛けがされてるんだってさ。悪趣味だよな~~」 よしよしイイコイイコ
ディーエー:「…ぐ、そ、絶対殺してやる…絶対殺してやるからな゛…ッ!!! あ゛ぁ゛ッ…!!」 
死神:「ああ、今ので『第一回』は終わりだから。もう安心して良いぜ。『第二回』がいつくるかは俺にも分からないけどな」
ディーエー:それでも口から出てくるのは呪詛ばかりだ。どうしようもないと解っていても。
ディーエー:「く……ぎ、 さ…わるな……!!」 痛みで視界が虚ろになりながらも死神を拒絶しようと力なく振り払おうとする。
死神:「元気出せよい。大丈夫だって。……大丈夫大丈夫」 なでなでを続ける。
ディーエー:今もこんな俺を見てあいつらは笑っているのだろうか。ああ、さぞかし楽しいだろうな。そうだろうよ。
ディーエー:「俺に…、もう、構うな…!!」 やがて振り払う気力もなくなったが拒む言葉を吐く
死神:「それは出来ない相談だ」 ガハハと笑う。 「ま、今日は痛みが引くまでゆっくりしてるといいさ。俺を追い払う為の口喧嘩はそれからしようぜ」 横であぐら
ディーエー:「ちくしょう…ちくしょう…」 ぶつぶつと呪詛を口にしながら蹲っている…
GM:痛みが引くまで、随分と時間がかかったことだろう……。
GM:このあたりで一旦シーンエンドだ。
GM
GM
GM:▼シーン3
GM:月での暮らしが漫然と続く。
GM:意識が、精神が、少しずつ少しずつ削り取られていく。
GM:こんな生き殺しの日がまだ続くのだろうか。
GM:相変わらず、死神と名乗る謎の存在はずっと君に付いてくる。
GM:そして今日も、鬱陶しいほど陽気に話しかけてくる。
死神:「DAちゃんはなんで月葬刑になったんだ?」
ディーエー:「……………」 何でそんな事お前に話す必要がある、と言いかけたが。
ディーエー:「…『友達』とかいうクソ最低なヤツに裏切られただけの、よくあるつまんねー理由だよ」
死神:「あー、冤罪ってやつか。てことは裏切られちゃうぐらい嫌われ者だったってわけだ」
ディーエー:「…醜いんだと。それだけの理由で、俺はずっと… それでもあいつは、あいつだけは『友達』だって、思ってたんだ」
死神:「そっかー。裏切られるまでの人生は楽しかった?」
ディーエー:「……楽しい訳ないだろ………」 ふい、とそっぽを向く
死神:「生きてればいいことあるって」
ディーエー:「楽しかったことなんて……  ………。」 あいつと過ごした時間は確かに『楽しかった』。だからこそ、だ。
ディーエー:「お前に何がわかるんだよ…」 
死神:「色々と?」 へらへら笑っている
ディーエー:「お前に、『生きてるだけで、存在してるだけで罪』みてーな扱いを受けてきた俺の…何が…」
死神:「まぁまぁ、これからいいことあるって」 肩ぽんぽん
ディーエー:「…お前何なんだよ…!! 俺を励ましたいのか傷つけたいのか、いや、馬鹿にしてるんだな…!?」 触るなと言わんばかりに腕を振り払う
ディーエー:殴りつけてやりたい気分だが、疲労や宇宙服のせいで動きが緩慢過ぎてそれには至らないだろうからやめた。
死神:振り払われちゃった。 「多少フレンドリーな死神なだけさ」 相変わらずへらへら笑っている。
GM:そんな風に死神と意味のない会話を繰り返して、時間が無意味に流れて。
GM:choice[第二回があった,なかった]
DiceBot : (CHOICE[第二回があった,なかった]) → 第二回があった

GM:1d5
DiceBot : (1D5) → 3

GM:1d3
DiceBot : (1D3) → 2

GM:左手中指だな
GM:左手中指もまた『ペナルティ』で失ったりして。
GM:君の肉体的および精神的苦痛は頂点に達しようとしていた。
GM:飢えと渇きとあらゆる負荷で意識は朦朧としている。
GM:なにか、なにか助かる術はないのか……?
GM:目標:バイオレンス判定で3以下。
ディーエー:1d6+1<=3
DiceBot : (1D6+1<=3) → 4[4]+1 → 5 → 失敗

GM:キアイ使う?
ディーエー:んー、使っとこうかな
GM:じゃあ成功
GM:成功:君の視界の果てに建物が見える。開発途中で廃棄された宇宙ステーションだ。
GM:ひょっとしたら、万が一、億が一、地球に帰れる宇宙船や脱出ポットがあるかもしれない。
GM:脱出ポットでなくとも、生命維持装置を上手く機能させる道具があるかもしれない。
GM:そうしたら、助かるかもしれない。
GM:この苦痛が終わるかもしれない。
GM:――と、君は思ったことだろう。RPどうぞだよ。
ディーエー:「…くそ…… 今地球で笑ってる奴ら全員不幸になっちまえ…畜生……」 ぶつぶつと独り言を繰り返しながら、『ペナルティ』を受けた左手を抑えている。
ディーエー:「…………」 ふと顔を上げると、遠くに何か——アレは…
死神:「嘘でも謝っておけばいいのに」
ディーエー:「あそこに行けば…」 こんな所で無残に死んでたまるか。そんな気持ちが再び湧き上がってくる。
死神:「ん? おお、イイモノがあるじゃないの」 同じ方向……宇宙ステーションを見て
ディーエー:「…うるさい」 死神を身体で突き飛ばすように建物の方に歩きだそうとする。
死神:突き飛ばされて「わー」なんて緊張感ゼロに言い、鼻歌をうたいながら付いてくる。
死神:「なぁDAちゃん、好きな食べ物はなんだい?」 そして意味も無いしょーもない質問が再び。多分、君が目的地につくまで続くのだろう。
ディーエー:もう体力も限界だ。死の足音が、すぐそこまで迫っている…気がする。焦燥感が心を焼く。
ディーエー:「……………」 無視しながら重い足取りで建物へ向かうよ。
死神:「なぁ、ロックとジャズだとどっちが好き? なぁなぁ、好きなマンガとかあるのかい? なぁなぁ――」 質問はずっと続く。君についていくのであった。
GM:――君は歩き続ける。
GM
GM
GM:▼シーン4
GM:君は歩き続ける。
GM:まるで砂漠のオアシスの幻影のように、宇宙ステーションに近付いたような実感はない。
GM:目標:パラノーマル判定で3以下。
ディーエー:1d6<=3
DiceBot : (1D6<=3) → 5 → 失敗

GM:キアイ浸かっても失敗だね
GM:じゃあ君は、いつまで歩いても目的地に辿り着けない違和感の謎に気付けなかった。
ディーエー:うむ…
GM:数値的なペナルティは無いよ。
死神:「なぁDAちゃん、人生で一番楽しかったことはなんだ?」 そんな君に陽気に話しかけてくる。
ディーエー:「っは……は……」 なんだか…いつまでも近付けていない気がする…。 アレは、もしかして幻覚なんだろうか。
ディーエー:「………………」 無視しているのではない。
ディーエー:問われて、やっぱり思い出すのは自分が此処に来る元凶となったアイツの姿で。傷付いていない右手を痛いくらいに握りしめる。
死神:「元気出せよ、DAちゃん。俺がついてるだろ。どんなにお前に罵られてもどこにも行ったりお前を罵ったり見捨てたりしない、この素敵な俺がさ?」 肩に手を置く
ディーエー:「そんなこと………無い。でも… 俺はただ、生きていたかった。なにもなくても。」
ディーエー:そう言われて歩みを止めて、死神をじと、と睨み付ける。 「…どうせお前も何か企んでるんだろ……」
死神:「そう見えるかい?」 快活に笑って手を広げてみせる。 「信じられないほど軽率に言うが、俺はお前の味方だよ」
ディーエー:「……ッ」 ぎり。あまりに軽薄な死神の態度にどうしようもなく苛立つ。動きはゆっくりだけど、右手で死神の胸倉を掴む。
死神:掴まれた。 「そうカリカリするなって。リラックス、リラックス」
死神:楽しいこと考えようぜ、と笑う。
ディーエー:「黙れ、… 誰がお前の事なんか信用するか…! 黙ってろ、クソ…」 声にももはや勢いはない 
ディーエー:「…………」 少し俯く。
死神:「黙ったらきっと寂しいと思うぜ、俺が」 ハッハッハ。
ディーエー:「…俺、なんのためにうまれたんだろうな……」 半ば独り言。
死神:「人生で一回は考えちゃうよな、そういうのって。気持ちわかる」 背中をさする
ディーエー:胸倉を掴んでいる手にもほとんど力は籠っていない。そんな気力もどんどん削がれている。
ディーエー:「ずっと迫害されて生きてきて、最後は月に送られて、それで……それで終わりか……」
GM:そんな風に過去を振り返れば、脳が要らぬことまで掘り返す。君は君の人生というものを見返してみるかもしれない。
GM:なすりつけられたあらぬ罪。
GM:守ってくれる人はおらず。
GM:誰もが敵だった。一致団結したマジョリティにただただ慰み者にされた。
GM:味方なんていなかった。
GM:誰も手を差し伸べてくれなかった。
GM:誰も理解してくれなかった。
GM:誰も守ってくれなかった。
GM:ずっと嫌われ者で、ずっと迫害されて、ずっと仲間はずれだった。
GM:愛など自分の人生ではフィクションだった。
GM:ずっと一人だった。
GM:このまま、一人のまま、孤独のまま死ぬのだろうか。
GM:走馬灯のように、そんな想いが溢れかえる。RPどうぞ
ディーエー:「……死神、お前は何のためにうまれたんだ」 ぽつりと。俯いたまま。
死神:「命を刈るためさ。死神だからな」
ディーエー:「お前は…存在する理由があって、いいな」 はぁ、とため息をひとつ。
死神:「――じゃあさ、DAちゃん」
死神:死神が何かを言おうとした。
GM:だが。
GM:気が付けば君は倒れていた。
GM:生命維持装置の限界――……
GM:視界がかすんで、もう地球も見えない。
ディーエー:「——ぁ、あ。 …もう、…………」 死ぬのか。
GM:空は、宇宙は、真っ黒い。
GM
GM
GM:<クライマックス>
GM:倒れた君。そのヘルメットを、死神が覗き込んでくる。
死神:「なぁ、DAちゃん」
死神:「存在する理由があっていいな、って言ったな? 死にたくなさそうにしてたよな?」
ディーエー:つまんねぇ人生だったなぁ。もうコイツに悪態を吐く余力もないが。
死神:「だから、俺がとっておきの必殺技を教えてあげようと思うんだ。すっげースペシャルだぜ」
死神:「一回しか言わないから、しっかり聴いてるんだぞ」
ディーエー:死ぬ間際まで意味不明な奴だ、なんて思いながらぼんやりと声を聴いている
死神:「DAちゃん。死神になれば、死なずに済むぞ」
死神:「どうだ、死神になるかい? お前に理由を、存在する理由を、与えてやろうか?」
死神:ぐっと覗き込んでくる。
ディーエー:「は…………、しに、がみ……」 やっとのことで声を出す。
死神:「そうさ、死神に」
ディーエー:「………」 このまま死ねば、もう誰にも笑われなくて済む。『無』になるのだから。生きていた意味も、何も無くなってしまうけれど。
死神:「……ぼちぼち質問しているヒマはないと思うぞ」
GM:君の選択の時間である。
GM:死神になって生き延びるか。
GM:このまま死に身を委ねるか。
GM:決めるといい。
ディーエー:「——… しにがみになっても、おまえおれのそばにいるの」
ディーエー:「いるなら……なりたくない、…うるさい…」 精一杯の強がり。
死神:「はっはっは! 安心しろよ、お前の望み通りになるからさ」
死神:手を差し出すぜ。
死神:「答えはもう、イエスかノーか。それ以外はナンセンスだ」
ディーエー:「…………」 最初に出会ったときには、取らなかった手だ。
ディーエー:「そ、か………そ、だなぁ……」 何か存在している意味が欲しい、だって他には何も…無かった人生だったから。
ディーエー:そんなうまい話があるのだろうか。今でも俺はコイツを『信じている』わけではないし、どこかで疑っている。でも。
ディーエー:出逢った時には出さなかった手を   今度は差し出そう。 死神の手を取る。
死神:「承ったぜ、DAちゃん。……やっと握手してくれたなぁ、うれしいよ」
死神:そう言って、死神はもう片方の手に握った鎌を振り上げた――
ディーエー:希望を抱いた、というよりも。それで何か、存在していた意味を得られたらいいな、と思った。
死神:鎌を、振り下ろす。
GM
GM
GM:<エンディング>
GM:鎌の切っ先が振り下ろされる寸前――
死神:「お前、相ッ当きらわれものだったみたいだけどさ……」
死神:「……ありがとうよ。少なくとも、お前のおかげで、目の前のこの男は救われるんだぜ」
死神:「感謝してるよ。馬鹿にしたことについては、まぁ、謝っておくよ。ごめんな。――それじゃ、お先」
GM: 
GM:視界暗転。
GM: 
GM:――そして月面で君は目を覚ます。
GM:視界いっぱいに見えるのは青い青い――地球だ。
GM:だが、宇宙服のヘルメットはもうない。
GM:君は生身のまま月にいた。
GM:なぜなら君は死神になって、死すらも超越したからだ。
GM:今まで居た、あの死神はもうどこにもいない。
GM:周囲には誰もおらず、何も聞こえず、灰色の地面が広がるばかり。
GM:君は生き延びた。最早呼吸も食事も必要せず、苦痛は微塵も感じない。
GM:押し付けられた死の運命を回避できたということは、自分を死なせようとしてきた連中への痛烈な復讐ではないだろうか。
GM:ざまあみろだ。青い星に中指でも突き立ててやるといいだろう。 なんて。RPどうぞ。
GM:ああちなみに 君の片手には大きな鎌が握られているよ。
ディーエー:「………」 あいつの言う通り、俺は本当に『死神』になったのか。少し呆然として地球を見上げている。
ディーエー:「…は、」 きょろ、として死神を探すが、あの言葉は嘘ではなかったのか。誰もいない。
ディーエー:今まであいつが煩かった分、何だか余計に周りが静かで寂しい気もする。 そういえば最後に耳にした、彼のあの言葉…
ディーエー:「ありがとう、か…」 もしかしたら、他人から初めて言われた言葉かも知れなかった。
GM:ふと。視界の遠く。キラリと光るなにかが見えた。――宇宙船だ。きっと、おそらく、月葬刑の罪人が、また運ばれてきたのだろう。
ディーエー:初めて誰かに感謝されて、存在を肯定された気がする。ぼんやりと地球を眺めて…
ディーエー:手に持った鎌を見やって。 「…死神、か。今度は俺が」
ディーエー:…彼らの命を刈り取る事が死神の存在意義…だなんて彼は言っていたけれど。
ディーエー:「俺の『生まれた意味』は……お前が、くれたのかもな」 
ディーエー:ぽつりとそんなことを言って。宇宙船の方へ視線をやろう。
ディーエー:そしてその方向へと歩き出す。地球では相も変わらずクソみたいな人間たちが笑い合っているんだろうが…遠くから見る分には、あの星はとても綺麗だ。
ディーエー:鎌を握って歩みを進めながら、騒がしいと思っていたあの声が、少しだけ懐かしいな、と思った。
GM: 
GM:地球から見た月も、相も変わらず金色に輝いていることだろう。
GM:誰もそこに、死神が居るだなんて知らないだろうけれど――……。
GM
GM: 
GM:アングラ日常TRPGロジウラフォークロア
GM:『月葬刑』
GM: 
GM:THE END.
GM