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GM
GM: 
GM: 
GM:『月葬刑』
GM: 
GM: 
GM:<オープニング>
GM
GM: 月面で君は目を覚ます。
GM: 宇宙服越しに見えるのは青い青い——地球だ。
GM: 君は自分が月葬刑に処されたことを知っている。
GM: 周囲には誰もおらず、何も聞こえず、灰色の地面が広がるばかり。
GM:……どうしようね?(RPどうぞ)
ヤマブキ:どうしようか
GM:ほんそれ
ヤマブキ:「………………噂には聞いていたが、これが月葬刑なるものか……」
GM:グッドモーニング
ヤマブキ:「ふむ…………」
ヤマブキ:「……つまらんな」
ヤマブキ:「つまらん」
ヤマブキ:「……なるほど、あの検事が俺には是非月葬刑を、と言っていたが」
ヤマブキ:「よくわかっているなあ、あの男は」
ヤマブキ:「良い嫌がらせだ」 はははは、と笑うが、まあ、宇宙服の中でしか聞こえないな
GM:誰もいないからね
ヤマブキ:空気もないしな
ヤマブキ:声など響くはずもない
ヤマブキ:「まあ、あれだな、先人の足跡でも探してみるか」
GM:ではひととおり自分の状況を把握したところで、シーンを進めていこう
ヤマブキ:ああ、かまわんよ
GM: 
GM: 
GM:▼シーン1
GM: ふと、近くの地面に何かを見つけた。
GM: それは朽ち果てた死体——自分と同じ宇宙服を着ている死体だ。
GM: ヘルメットの部分から見えたその姿は、既に……。
GM: ……君もいつかこうなるのだろう。それは心を抉るような光景だ。
ヤマブキ:「……ほう、先客、とやらか」
GM: 
GM:目標:クレイジー判定で4以上。
ヤマブキ:「………………つまらんなあ」
GM: ショックに心が呑まれないように、精神防衛できるか否か。
GM:つよい(RPがすでにつよい)
ヤマブキ:wwwwwwww
ヤマブキ:すまんな
GM:つよいwwwww
ヤマブキ:1D6+1>=4
DiceBot : (1D6+1>=4) → 1[1]+1 → 2 → 失敗

GM:つよくない!?
ヤマブキ:でも失敗したから抉られるな
GM:失敗:死、死、死!!! 自分の避けられない運命を突きつけられ、脳味噌から血の気が引いていく。立っていられない。ヤルキ-2。
GM:つよがっても無駄だからな(ふるえこえ
ヤマブキ:「………………そうか、これが末路か」
ヤマブキ:「なんてつまらない死にざまか」
ヤマブキ:「かつ、誰にも看取られずか」
ヤマブキ:「…………あああああ、つまらんつまらんつまらん」
ヤマブキ:「誰も俺の死にざまに何も思わないということではないか」
ヤマブキ:「俺がここで一人しんだとて地球上の誰が気づくというのか」
ヤマブキ:「もし、もしこれが絞首刑ならば、嘲笑が得られよう」
ヤマブキ:「だが、これは、ここでは、何も得られない」
ヤマブキ:「……………………なんという嫌がらせか」
ヤマブキ:「ここで果てるか」
ヤマブキ:「…………いやだなあ、ああ、嫌だ」
GM
GM: 
GM:君の姿は地球の誰も気づかないだろうね。君の死にも。
GM:それこそ君を月葬刑に科した理由だったんだろうね。
GM: 
GM: 
GM:▼シーン2
GM: 月での暮らしが漫然と続く。時計もなく、日没の時間も異なる月で、どれほどの時間がたったのかは分からない。
GM: 相変わらず空には青い地球が水を湛えている。
GM: 一方で君の生命維持装置から補給される水分や栄養も最低限で、死なない程度の空腹と渇きが常に付きまとっている。
GM: 冷たい水も、味のある美味しい食事も、もう二度と君は口にすることは出来ない。そう思い知らされる。
GM: 
GM: 意識が、精神が、少しずつ削り取られていく。
GM: こんな生き殺しの日があとどれぐらい続くのだろう?
GM: 
GM:と……
GM: 遠くに何かが見える。
GM:よく見てみる?
ヤマブキ:見るな
GM:じゃあその影をよく見た。
GM:なんとそれは人型だ。
GM:だが……宇宙服を身に着けていない。この、月の上で。
GM:どうしよう?
ヤマブキ:ぎりぎり、と歯を軋ませる、腹が減った、喉も乾いた、でもそれ以上に、誰もいない、誰もいない、どれくらいの時間、女を殺していないだろう、殺したいのに殺したい、誰か、誰でもいい…………
ヤマブキ:人か
ヤマブキ:近寄る
GM:ヒエ
GM:では、君は人型に近づいた
ヤマブキ:「………………誰だ?」 宇宙服をつけていないとは
ヤマブキ:人か? 人ではないかもな
GM
GM:人型は振り返る。
GM
死神:「……」
死神:「やあやあ! こんなところまではるばるようこそ!」
ヤマブキ:「なんだ、お前は」 声は聞こえているのかな
死神:もちろんだよ!声は聞こえている!神の力かもしれないね
死神:「私は死神だ!」きっぱり
ヤマブキ:「死神( 'ω')」
死神:せやで顔
死神:「ああ、だが安心してくれ!やみくもに命を刈り取るようなマネは決してしない!」
ヤマブキ:「…………宇宙服を着ていないから人ではないと思ったが( 'ω')」
死神:「君の命はまだ…輝いている!」宇宙でも元気いっぱい死神さん
ヤマブキ:「……そうか、殺さないのか」
ヤマブキ:「殺すのはあんなにも楽しいのに」
死神:「殺すなんてとんでもない!仲良くしておくれよ!」^^
死神:「ファ」
ヤマブキ:「それをしないのか、うん、まあ、理解してくれた人は俺の周りにはいなかったがな」
ヤマブキ:「仲良くか」
死神:「……と、とりあえず仲良くしような!」それでもフレンドリー!
ヤマブキ:首を絞めるためのロープも顔を抉る鑿も彫刻刀も腹を切り裂く包丁もない
死神:あばばばば
ヤマブキ:GM、死神に突撃してみてもよいだろうか
GM:いいよ!
GM:バイオレンスで出目勝負かな
ヤマブキ:では死神にとびかかってみる、宇宙服だから遅いだろうが
ヤマブキ:1d6+1
DiceBot : (1D6+1) → 2[2]+1 → 3

ヤマブキ:出目が低いなあ
死神:1d6+5
DiceBot : (1D6+5) → 3[3]+5 → 8

死神:神なので平気です
ヤマブキ:ちなみに触れられたか?
死神:神はいいぞ(バイオレンスは隠しステータスでちゃんとデータはある)
死神:触れられはした
ヤマブキ:ふむ
ヤマブキ:では
ヤマブキ:やろうと思えば首を絞められるということか
死神:「なにをするんだ! ははは、あぶないなあ!」ヒエッて顔 でも好意的
ヤマブキ:「……………………」
ヤマブキ:「…………そうだな、仲よくしよう」
ヤマブキ:「すまんすまん、とりあえず、お前に触れるかどうか試してみたかったのだ」
死神:「あんまり無茶なことは考えないでくれたまえ、私はこれでも神なんだから」
死神:「君は人間。…触れられるとしても宇宙服越しだがな」
死神:「試すのは大いに結構!なにせ何もないしな」ほんまに
ヤマブキ:「ああ、それでもかまわんよ」
死神:「ところでだ」
ヤマブキ:「む?」
死神:「君、アレはやったのかね」
死神:「アレだよ」
ヤマブキ:「あれ( 'ω')」
ヤマブキ:「あれ……とは……」
GM
GM:その直後だ。
GM:君のヘルメットにモニターが展開される。
GM
ヤマブキ:「……!?」
GM:無機質なメッセージが流れる。
GM:曰く——「被害者と遺族に謝罪の言葉を述べよ」という内容だ。
GM:謝罪を述べよ。
GM:謝罪を述べよ。
GM:謝罪を述べよ。
GM:謝罪を述べよ。
GM:謝罪を述べよ。
ヤマブキ:「……………………」
GM: 誠心誠意の反省を見せなさい、と機械音声が命令している。それは徐々に大きくなる。急かすように。拷問のように同じ言葉が繰り返され続ける。
死神:「おやおや?ど~かしたのかな?」ニヤリ
ヤマブキ:「…………なあ、確かに俺がしたことは悪いことだ、犯罪だ」
死神:ニヤリとしつつもこの受刑者のヤバみも感じ取っているのでどうなることやらと見守っている。。。
ヤマブキ:「だが、同時に俺の好きなことでもある」
ヤマブキ:「好きなことを我慢し続ける苦痛というのを、彼らは理解しているのだろうか」
死神:「ほう…興味深い性格だな君は」
GM:声はどんどんどんどん大きくなっていくよ
ヤマブキ:「ああああああああうるさいなあ、うるさい、うるさい音だ」
死神:「謝ってみればどうだろうかね~」ニヤリ
ヤマブキ:「世間が俺に苦痛を強いるなら、世間も俺に苦痛を強いられるべきなのだ!!!!」
死神:あーあという顔
GM
GM:ぴたりと音が止む。
GM:1d5
DiceBot : (1D5) → 4

GM:1d3
DiceBot : (1D3) → 1

GM:君の宇宙服の中で、仕掛けが動く。
GM:君の右手の薬指が、宇宙服に仕込まれた仕掛けによって、切断される。
ヤマブキ:「…………がっ!?」
ヤマブキ:「な、あ? は?」
GM
GM:「大丈夫…じゃなさそうだったな」
GM:まちがえたよ
死神:「大丈夫ではなさそうだな」
死神:呻く君を心配そうに見ていよう
ヤマブキ:「なんだこれは」 額に脂汗が浮く、まあ誰にも見えないが
死神:「人間の業を感じるね~。私もその仕掛けは不愉快に思う」
死神:痛がる君を心配はしているようだよ
ヤマブキ:「仕掛け…………」
ヤマブキ:「俺が謝罪を宣べなかったから、仕掛けが発動したということか?」
死神:「君は罪人なのだろう。…月に、その装備で来たということは」
死神:「その通りだ。…君の謝罪を矮小な人間たちは望んでいる」
ヤマブキ:「…………ふむ」
死神:「謝罪するかどうかは君次第だ。……時に、君よ。名前は何というのだ」
ヤマブキ:「…………ヤマブキ」
ヤマブキ:「ヤマブキ・クヒロだ」
死神:「ヤマブキか。…長いこと名前で呼ばれていなかっただろうね、ヤマブキくん。いい名前じゃないか」
ヤマブキ:「はは、そうだな、裁判以来かな」
ヤマブキ:「なんせ面会に来てくれる家族も殺してしまったものだからなあ」
死神:「これはこれは…ものすごい猛者が来たものだな」ちょっとヒヤり
ヤマブキ:「死刑囚と対話し、罪を悔いるよう促す輩も世間にはいるようだが、俺のところには誰も来なかったしな」
ヤマブキ:「俺が罪を悔いないことを誰もがわかっていたのだろうなあ」
ヤマブキ:「………………まあその結果がこれか」
死神:「君は…まるで人間離れをしているね。いや、褒めているのだ。神として。」
ヤマブキ:「………………仕掛けを動かした人物がいるのか、それとも機械によって自動的にそうなる仕組みなのか……」 ぶつぶつ、独り言
ヤマブキ:「そうか? 俺はただの『自分がやりたいことをしただけの人間』だぞ?」
死神:「すばらしい…ここで自然死を待つのは惜しいほどの人間だ。ははは、これからもよろしく」
ヤマブキ:「ああ、よろしく頼むよ」
GM: 
GM:では…指の痛みも忘れてきたころあいだろうし、シーンエンドだ。
GM: 
GM: 
GM:▼シーン3
GM: 月での暮らしが漫然と続く。
GM: 意識が、精神が、少しずつ少しずつ削り取られていく。
GM: こんな生き殺しの日がまだ続くのだろうか。
GM: 死神と名乗る謎の存在はずっと付いてくる。
GM: 彼は陽気に話しかけてくる。
死神:「君はどのような仕事をしていたのかな?」
ヤマブキ:「俺か、元々はタクシーの運転手をしていたな」
ヤマブキ:「タクシーはいいぞ、いろんな人に会える」
死神:「ほう、タクシーか」あまりピンときていない顔はしている
ヤマブキ:「殺したくなるほど良い女性にも会える」
死神:「人に会える…か、面白い大義で君はその職を選んだのだな」
ヤマブキ:「そうだなあ、まあその職に就いたのはたまたまだが、続けたのはそういう理由だ」
ヤマブキ:「車もだいぶ運転していないなあ」
死神:「運転が元々好きだったのだろうかね」
ヤマブキ:「かもなあ、それ以上に好きなことがあったから薄れてしまっただけかもしれん」
死神:「求道的な人生もなおよし 神のように人の運命は動かせないにしろ…」ニヤリ
ヤマブキ:「…………人の運命なあ」
ヤマブキ:「人の人生なら沢山終わらせたんだが」
ヤマブキ:「あ、ちなみに車では人を殺してはいないからな。ゴールド免許で無事故だったぞ」
死神:「ははは。なかなか良いシャバ生活だったじゃないか。君は本当に面白い」ニヤニヤ
死神:「なかなか皮肉だな。ははは」よく笑う
ヤマブキ:「そうだなあ、なかなか良い生活だった、捕まって刑に処されても、それもまた人生と思っていたが、今にして思えばもったいないことをしたな」
ヤマブキ:「逃亡生活も悪くなかったかもしれない」
GM:ところで生命維持装置のレベルはどんどん下がってきているから、結構今苦しい状態なんだ
ヤマブキ:おおう
ヤマブキ:「……………………」 死神につかみかかろうとしても良いか?(無駄チャレンジ
GM:死神と意味のない会話を繰り返して、時間が無意味に流れる。少しずつ生命力を失いながらな
死神:いいよこいよ
ヤマブキ:1d6+1 バイオレンス
DiceBot : (1D6+1) → 2[2]+1 → 3

死神:一回だけだからな!
ヤマブキ:だから出目が低い
死神:もうダメじゃないですか
ヤマブキ:ダメだな
死神:1d6+5
DiceBot : (1D6+5) → 4[4]+5 → 9

死神:投げ返した
ヤマブキ:「………………ああ、ダメか」
死神:「神だからな」ニヤ
死神:「君のように苦痛に支配されることもない」
ヤマブキ:「…………いいではないか、少しくらい、もうどれだけ殺してないかわからないんだ、無駄に酸素を消費したんだからサービスされてくれても良いだろう?」
死神:「生命の存在しない月の上でも、こんなに自由だ」
ヤマブキ:「自由だが、不自由、かつ、窮屈だ」
死神:「減るもんじゃないしみたいないい方をやめてくれ。現に減る。私が。。。。」
ヤマブキ:「あと頭がぼんやりする」
ヤマブキ:「ああ、お前のことか、ダメだな、頭が回っていない」
GM: では、君のぼんやり感と苦痛は頂点に達しようとしていた。
GM: 飢えと渇きと精神的な負荷で意識は朦朧としている。
ヤマブキ:「だめだ……ああ、だめだだめだだめだ…………」
GM: なにか、なにかこの苦しみから助かる術はないのか……?
GM: 
GM:目標:バイオレンス判定で3以下。
ヤマブキ:1d6+1<=3
DiceBot : (1D6+1<=3) → 3[3]+1 → 4 → 失敗

死神:徐々に弱っていくヤマブキを覗きこんでいる
ヤマブキ:ここでかよ
ヤマブキ:ぎりぎりと歯を軋ませようにも、その力すら弱まっている
GM: 失敗:何も見つけられない、何も思いつかない。絶望を思い知る。ヤルキ-2。
死神:人間の身は可哀そうだな
ヤマブキ:可哀そうか
ヤマブキ:俺に対してそう思うのはお前くらいだろうな
死神:あくまで神たる私と比べてだ、まさにその通り。
死神:「……あれを見てくれないか?」ふと死神が視線を遠くに向ける
ヤマブキ:「…………あれ?」 死神の視線の先を見よう
GM:見やれば、視界の果てに建物が見える。開発途中で廃棄された宇宙ステーションだ。
GM: ひょっとしたら、万が一、億が一、地球に帰れる宇宙船や脱出ポットがあるかもしれない。
GM: 脱出ポットでなくとも、生命維持装置を上手く機能させる道具があるかもしれない。
ヤマブキ:「…………宇宙ステーション、か?」
GM: 助かるかもしれない。
GM: この苦痛が終わるかもしれない。
GM:どうする?
ヤマブキ:「…………」 向かう
死神:神なので私は悠然と構えていよう 君についていくだけだ
GM:では君たちは宇宙ステーションに歩いて行った!
GM: 
GM: 
GM: 
GM:▼シーン4
GM: 君は歩き続ける。
GM: まるで砂漠のオアシスの幻影のように、宇宙ステーションに近付いたような実感はない。
GM: 
GM:目標:パラノーマル判定で3以下。
ヤマブキ:「………………」 近づいているように、感じられない
死神:私はついていくだけだ
ヤマブキ:「あれは本当にあるのだろうか」
GM:パラノーマル判定どうぞ!
ヤマブキ:「…………なかったとしても、向かう、しか、選択肢がないのがな」
ヤマブキ:1d6
DiceBot : (1D6) → 6

GM:めっちゃパラノーマル
ヤマブキ:なんかことごとく失敗してるな
ヤマブキ:すごいな
GM:君には宇宙ステーションは確かに見えている。だが歩いても歩いても辿りつけない。
GM: 死神と名乗る謎の存在はずっと付いてくる。
GM
GM:君の生命力は限界に達しようとしている。
GM
GM:君はとうとう歩くことさえできなくなった。はるか彼方には歩いても歩いても近づけない宇宙ステーションがある。それもやがてかすんでいく。
死神:君が立ち止まればわたしもそこに留まる。
ヤマブキ:「………………」 あそこへ、向かう、それだけなのに、
死神:君が座りこんだのなら私も座って視線を合わせようじゃないか。
ヤマブキ:それだけのことも、できないのか、行かなければならないのに
ヤマブキ:いかなければ、いかなければ、あゆみをとめてはならない
死神:「君は本当に…すばらしく興味深い人間だ」いつもと全く変わらない様子で
ヤマブキ:こんなにも気が急いているのに、身体は言うことを聞かない
死神:「……ヤマブキくん」
死神:「君の人生で…一番楽しかったことはなんだろう?」
ヤマブキ:「…………なんだ」
ヤマブキ:「たのしかったこと……」
ヤマブキ:「たのしかったことか」
死神:君の人生を見返してみるがいい。
ヤマブキ:俺の人生か
ヤマブキ:たくさんころした、すべて女だ
ヤマブキ:最後に殺した女は、死んでなお俺を恨み、復讐を望んだ
ヤマブキ:最初に殺した女は、
ヤマブキ:最初に殺したのは、
ヤマブキ:二人の妹
ヤマブキ:ああ、どちらから殺したんだっけ
ヤマブキ:思い出せない、初めて人を殺して、あんなにも、
ヤマブキ:あんなにも、たのしかったのにな
ヤマブキ:どちらが先だったか
GM:君の人生は理解されないだろうね
GM:味方もきっといないだろう
ヤマブキ:顔がどんどん崩れていった様や、腹に刃を入れた感触は覚えているのに
ヤマブキ:理解されずともいいさ、味方もいらない
ヤマブキ:ただ、今、妹の顔が思い出せない
ヤマブキ:だからどちらから殺したのかが思い出せない
死神:返答しない君をじっと見ている
ヤマブキ:「ころしたんだ、でも、どちらだったか、思い出せない」
ヤマブキ:「崩した後の顔しか思い出せない、崩す前の顔が思い出せない」」
死神:「そうかそうか。でも、楽しいことが、確かに君の中に残っていて良かったじゃないか。素晴らしいことだ」深いうなずき
死神:「思い出せないならば…大したことではないのだろう。本質的に大切なのは、君の中に残った楽しさだ」
死神:「それは残り続ける。生きている限り…」
ヤマブキ:「……………………そうか」
GM:君は気がつけば倒れていたよ。
ヤマブキ:「…………そうか、いもうとのかおは、俺にとっては些事か」
ヤマブキ:「………………そうかぁ………………」
GM:では、クライマックスにうつろう!
ヤマブキ:家族としての情は、確かに持ち合わせていたはずなのにな
GM:@OFF
GM
GM:@
GM
GM
死神:<クライマックス>
死神:何か思い残すことがあったようだな。……私には、それを汲み取ることはできなかったようだが……
死神:倒れた君のヘルメットを覗きこむ。
ヤマブキ:「……………………」
死神:「君にひとつ、提案がある。素晴らしい提案だ」
ヤマブキ:「…………………………ていあん」
死神:「ヤマブキ・クヒロくん。君も死神にならないか?」
ヤマブキ:「……………………は?」
ヤマブキ:「…………しにがみになったら、どうなる?」
死神:「人間として、今、君の命は消えていこうとしている。……君の思い出も。思い出せないが、確かに残っているかもしれない記憶も」
死神:「死神になれば、君は君として存在し続けることができるのだ」
ヤマブキ:「………………おれとして、か」
死神:「さあ、君の命はもうじきにきえてしまう」
ヤマブキ:「…………おまえは、おれのいのちをかりとらなかったな」
死神:「地球の矮小な人間どもの思惑通り、君はここで法にのっとり消えるのか?」
ヤマブキ:「……………………」
ヤマブキ:「おまえは、おれをころそうとしなかった」
死神:「刈り取らなかった。ああ、君は本当に素晴らしく興味深い人間だった」
ヤマブキ:「では、おれがつまらない、にんげんだったら。おまえはころした、のか」
死神:「それはどうだろうな」ニヤリ
ヤマブキ:「…………………………………………おれとして、そんざいする、ならば」
死神:「さあ。もう時間がない。……決めるのは君だ」
ヤマブキ:「おれは、ころすぞ」
死神:手をさしのべよう。
死神:……死神になるのか? ならないのか。
ヤマブキ:「だが、それができないそんざいになるならば、おれはおれではなくなる」
死神:後のことは知らない。君は死神になるのか?
死神:もう何も答えない。君の命は消えようとしている。
ヤマブキ:……………………
ヤマブキ:差し伸べられた手を、
ヤマブキ:握ろう
GM
GM
GM
GM
GM:<エンディング>
GM: 
死神:君と手を取ったその時、私は笑ったよ。
死神:心からの安らかな笑顔だ。
GM:「ああ、やっと死ねる」
GM:と。
GM:君には聞こえた気がした。
GM: 
GM: 
GM: 
GM
GM: 視界暗転。
GM: 
GM: 月面で君は目を覚ます。
GM: 視界いっぱいに見えるのは青い青い——地球だ。
GM: だが、宇宙服のヘルメットはもうない。
GM: 君は生身のまま月にいた。
GM: なぜなら君は死神になって、死すらも超越したからだ。
GM: 
GM: 
GM: 今まで居た、あの死神はもうどこにもいない。
GM: 
GM: 周囲には誰もおらず、何も聞こえず、灰色の地面が広がるばかり。
GM: 君は生き延びた。最早呼吸も食事も必要せず、苦痛は微塵も感じない。
GM: 押し付けられた死の運命を回避できたということは、自分を死なせようとしてきた連中への痛烈な復讐ではないだろうか。
GM: 
GM:ただ……
GM:ここには殺す相手はいない。
GM: 
GM: 
GM:しかし、やがて遠くに、ポッドが落ちるのが見える日が来るだろう。
GM:その時君は、…君の望みをかなえるのか、それとも、……
GM: 
GM: 
ヤマブキ:「………………………………」
ヤマブキ:「……………………、成程、そういうことか」
ヤマブキ:「ああ、確かに、俺だな、俺だ、俺は俺としてここにいる」
ヤマブキ:「…………だが、誰も、いないな」
ヤマブキ:「誰が、俺がここで生きていることを、知るというのか」
ヤマブキ:「……俺を憎んでいた奴らは、俺が死んだと思って、その憎しみを忘れていくのか」
ヤマブキ:「俺はここにいるのに」
ヤマブキ:「忘れるのか」
ヤマブキ:「俺を」
ヤマブキ:「あんなにも憎んでいただろう?」
ヤマブキ:「まだ生きている」
ヤマブキ:「お前たちが憎んだ男はここにいる」
ヤマブキ:「ここにいる、いるぞ、生きているんだ」
ヤマブキ:「憎め!! 俺を!! お前たちの復讐はまだ終わっちゃいないんだ!!」
ヤマブキ:「なあ、お前たちの復讐は遂げられていない、忘れるな、俺を、俺を」
ヤマブキ:「…………………………ころしたい、なあ」
ヤマブキ:宇宙服を着た死体があったはずだな
ヤマブキ:それを探しに行こう
GM: 
GM:では、死神となった君は月面を歩き始めた。
GM: 
GM: 
GM:『月葬刑』
GM: 
GM:END
GM: 
GM:【永久のワンダーランド】